相模原市の相続相談でよく寄せられる質問とその回答集
相模原市では、高齢化の進展とともに相続に関する関心が高まり、税理士や司法書士への相談件数も年々増加しています。「何から始めればいい?」「税金はどれくらいかかるの?」「遺言書がある場合とない場合の違いは?」など、ご相談内容は多岐にわたります。今回は、相模原市で実際によく寄せられる相続に関するご質問と、その回答をわかりやすくまとめました。
Q1. 相続の手続きはいつから始めればいいですか?
A. 相続手続きは被相続人(亡くなった方)が亡くなった直後から始まります。特に期限があるものとして、
・死亡届の提出(7日以内)
・準確定申告(4か月以内)
・相続税申告と納税(10か月以内)
などがあります。まずは、遺言書の有無を確認し、相続人の確定と財産の把握を早めに行うことが重要です。
Q2. 相続税はすべての人にかかるのですか?
A. いいえ、相続税はすべての人に課税されるわけではありません。
相続税には「基礎控除」があり、
3,000万円 + (法定相続人の数 × 600万円)
の合計金額を超える相続財産がある場合にのみ課税対象となります。たとえば、相模原市内で一戸建てと預金を相続するケースでも、評価額によっては課税されないこともあります。
Q3. 不動産を共有で相続するのは問題ですか?
A. 不動産を共有で相続すること自体は可能ですが、将来的にトラブルの原因になりやすいです。売却や管理、建て替えなど、共有者全員の同意が必要になるため、意見が合わないと手続きが進まなくなることもあります。可能であれば、単独相続または持ち分を整理する方向での遺産分割をおすすめします。
Q4. 相模原市で利用できる相続に関する公的サービスはありますか?
A. はい、相模原市では以下のような支援制度があります。
・市民相談室(市役所や区役所で実施):無料で司法書士などの専門家に相談可能
・法テラス神奈川:相続問題に関する無料法律相談(収入要件あり)
・神奈川県行政書士会 相模原支部:相続手続きや遺言作成のアドバイス
また、地域密着の税理士事務所や司法書士事務所も多く、気軽に相談できる体制が整っています。
Q5. 自筆の遺言書が出てきたのですが、すぐに効力を発揮しますか?
A. 自筆証書遺言が見つかった場合、すぐには効力を発揮しません。
家庭裁判所での「検認手続き」が必要です。検認は遺言書の偽造や変造を防ぐための手続きで、これを経ないと登記や預貯金の手続きが進まないケースが多いです。ただし、法務局で保管されていた自筆証書遺言であれば検認は不要です。
Q6. 家族が認知症になってしまった場合、相続手続きはどうなりますか?
A. 相続人の中に認知症の方がいる場合、その方の意思確認ができないため、家庭裁判所で「成年後見人」を選任する必要があります。手続きには数か月かかることもあるため、できるだけ早めに専門家へ相談し、進めていくのが望ましいです。
Q7. 相続放棄したい場合、どこに、いつまでに手続きすればいいですか?
A. 相続放棄は被相続人が亡くなったことを知ってから3か月以内に、家庭裁判所へ申し立てる必要があります。放棄すると、その相続に関する一切の権利と義務を持たなくなります。手続きを誤ると、借金などのマイナス財産も相続してしまうことがあるので、注意が必要です。
まとめ
相模原市で相続に関する相談をされる方の多くが、最初は「何から始めればいいのかわからない」と感じています。相続は法律・税金・感情が絡み合う複雑な問題です。早い段階で専門家に相談し、正確な情報をもとに準備を進めることで、トラブルや無駄な負担を回避できます。
当事務所では、初回相談は無料で承っております。相模原市で相続について不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。